おもてなしごはん

こんにちは。ひめぐらし提唱&実践中、揺村可菜です。

普段は外食三昧な私ですが、事情があり先日、私の住んでいるマンションの部屋で、友人と食事をともにする機会がありました。  

私は、「料理してません!」と日頃から公言しているので、相手も、おいしい手料理が出てくるのを期待してはいないと思います。とはいえ、「こんなのしかなくて、ごめんね」と謝りながら、適当なお弁当を出すのはさすがに申し訳ない。

手料理を振る舞うことなく、失礼でない程度の待遇で、食事というイベントをやり過ごしたい・・
そんなとき、私のよく使う手料理回避おもてなしご飯を、ご紹介します!

 

まずは定番パターン。

①ピザなどの宅配を頼む

これはもう定番です。準備も片付けも簡単だし、頼むものを一緒に選べば、相手の苦手な食べ物などを出してしまうなどの心配もほとんどない。失敗の少ないプランです。

ただし、相手の目の前で会計をすることになるので(私の家は、リビングの目の前に玄関がある5,5畳の1K)、相手が半分払おうとしてくれたりする可能性があります。
割り勘のパーティーなどなら問題ないのですが、気を遣わせずにおもてなしをしたい場合には、相手によっては向かない場合があります。

 

②お鍋やたこ焼きなど、みんなで囲める料理にする

鍋パ、タコパ、などともいわれるように、やりかたによっては単なる食事以上の、楽しいイベントになります。ただし、包丁も使って、火加減も見て、洗い物も増える。ほぼ、料理です。
それらをもし自分ばかりがすることになるのなら、手料理を振る舞っているのと変わりません。また、中途半場に食材が余ることも多くて、料理をしない私としては処理に困るので、これは極力避けています。

 

で、私のおすすめはこちら。

 

③ひとつの話題(テーマ・ネタ)に沿って用意する!

たとえば、今回用意したのはこれ。テーマは地元名産品。
お正月休みに小田原の実家へ行ったので、そこで仕入れておきました。

左上:鈴廣の、ぷちかまチーズ
かまぼこが有名な小田原で、最も知名度が高いブランド鈴廣の、ひとくちかまぼこです。個包装で、おつまみにちょうどいいサイズ。ほかにプレーンと明太子味があるけど、私はチーズが一番好きです。

上中央:丸う田代の、イカの塩辛
海産物が豊富な小田原の、数ある塩辛の中で、私が一番おいしいと思っているのがこれです。
しょっぱ過ぎず、適度に生臭く、日本酒によく合います。気に入ってくれたみたいだったので、余った分はお土産に持ち帰ってもらいました。

右下:山安の、骨までパクッと!金目鯛の煮付
レンジで2分加熱するだけ、頭も骨も残さず食べられる煮付。
これで500円以下。最近、500円する高級な鯖缶なども増えていておいしいらしいですが、これに勝てるものはなかなかないんじゃないかと思います。

お酒:金井酒造の、白笹(日本酒)
神奈川県秦野市で作っている日本酒。醸造中にモーツアルトを聞かせたお酒があったりと、種類も豊富で面白い酒蔵さんです。
知人にこの酒造の関係者がいることもあり、毎年お正月のあとには、こちらのお酒をいただいています。

その他:一般的なレトルト食品なので紹介は割愛。
ご飯だけは余分に用意しておいて、相手の食事量によって調整できると良いです。レトルトなら余っても困らない!

 

要するに、出来合いのお惣菜やレトルト食品を並べただけなんですが。
適当なスーパーのお弁当をレンジで温めるだけより、何かテーマ・・それを今日のメニューに選んだ理由があったほうが話題になるし、お客さんにも出しやすいです。
なにより、地元のおいしいものならよく知っているので外れがありません。

私は、「この前実家に帰ったから、買ってきたの。これ本当においしいから食べてほしい!」といって出します。それがやりにくければ、「親にいっぱい持たされちゃって、一人で食べきれないから手伝ってー」でもいいと思います。

 

他のパターンとしては・・

カレーなる本棚で有名な北野エースで仕入れた、面白カレー!

レトルトカレーは日持ちするし、相手に選んでもらえるくらい大目に、何種類か用意しておいても損はないです。
出し方としては、「面白いからつい買っちゃって・・・でも一人で食べてもつまらないし、まずかったら困るし、毒見役をお願い!(笑)」です。いいネタになります。

 

今回は、料理で例えましたが。
「これくらい、こんなときくらい。やらなきゃいけない、できなきゃいけない。」
自分で自分にそんなプレッシャーをかけて、疲れていませんか?
案外、回避する方法っていくらでもあります。

そして、ちゃんと逃げつづけて視野が広くなると、
「おいしいものしか食べたくない。楽しい食事しかしたくない!」って思います。
わがままだと思いますか?でも、そのわがままは絶対ちゃんと叶うんです。

これが、ひめぐらしの素敵な循環。

小田原の空にはイノシシが飛んでいた。 揺村可菜