ひめぐらし一例。年越し編

こんにちは。ひめぐらし提唱&実践中、揺村可菜です。

ひめぐらし生活といっても、具体的にどんなものなのか伝わらないと思うので、まず、昨年から今年にかけての、私の年越しの様子を書いてみようと思います。

 

12/31大晦日

11:00【東京・上野】
年末の買い出しで賑わうアメ横商店街をお散歩

(徒歩移動)

14:00【東京・御徒町】
レストラン吉池食堂で年越しそば&休憩

(電車移動)

17:00【横浜・野毛(桜木町)】
居酒屋、酒蔵けんちゃんで少し早い夕食

19:00【横浜・野毛(桜木町)】
大きなテレビのあるスポーツバーで紅白歌合戦を鑑賞

(徒歩移動)

22:00【横浜・みなとみらい】
カウントダウンのため、横浜コスモワールドに向かって移動がてら散歩

22:30【横浜・みなとみらい】
人だかりをのぞいたら、テレビ番組SASUKEのファイナルステージを発見
ステージ横に設置された大画面TVで応援しながらファイナリストを待つ

23:50【横浜・みなとみらい】
SASUKEファイナルステージを生で見て、集まった人たちと盛り上がる
そのまま横浜コスモワールドのコスモクロック(大観覧車)の表示でカウントダウン

1/1元日

1:30【横浜・みなとみらい】
深夜営業中のコスモワールド(遊園地)でひと遊び

(電車移動)

4:00【東京・原宿】
明治神宮で初詣&敷地内の屋台でご飯とお神酒をいただく

(電車移動)

8:00【横浜・自宅】
帰宅&就寝。

 

ここに、ひめぐらしのポイントが3つあります。

 

1.とにかく家の外に出る

私は昔、ひとりでも楽しく年越しの瞬間を迎える方法はないかと考えて、日付が変わる瞬間に焼きあがるように、クッキーを作っていたことがあります。
お菓子作りは趣味でもなんでもなく、ただ、こんなときにひとりでいる自分を肯定できるように、何か有意義っぽいことをしたくて、やっていました。
本音は、「ひとりじゃなく、楽しく年越しの瞬間を迎えたい」でした。

ひめぐらしの基本は、そのとき欲しいもののために、それがある場所まで出かけていくことです。
できるだけ物を持たない。持っているものでなんとかしようと考えない。外まで取りに行く。
ひとりが寂しいなら、寂しさを紛らわすのではなく、人のいる場所に行けばいいんです。

 

2.場所移動に躊躇しない

この日は、一日の間に、横浜(自宅)→上野→横浜→原宿→横浜(帰宅)と、都内と横浜を電車で2往復しています。また、徒歩でも、一駅分くらいの距離を何度も歩きました。
たとえば今回、初詣を横浜付近にすれば、一往復で済みました。でも、どうしても明治神宮に行きたかった。
興味のない場所でお参りして、とりあえずイベントをこなしたと納得するなんて、姫のすることじゃない!
そんな妥協を繰り返したら、そのうち外に出掛けることが億劫になってしまいます。

上にも書いた通り、ひめぐらしの基本は、そのとき欲しいもののために、それがある場所まで出かけていくことです。そのとき見たいもの、行きたい場所でも同じです。
出かけるための効率や時間、交通費、体力は、考慮しすぎず、可能な限り融通します。

 

3.知らない人達と場を共有する

欲しいものや行きたいところが何も思いつかないということもあると思います。
でも、外に出て、人だかりの先を覗けば何か面白いイベントが見つかります。
今回はそれでSASUKEの生中継を見つけました。
もし事前に調べて、このイベントの存在を知っていても、あえて見にいくほどの興味はわかなかったかもしれない。
でも、ひとの集まった空間、ファイナルステージの大きな構造物の放つオーラとそれを囲う人の熱気、それらにあてられて、ものすごくわくわくしながら見ていた。

その前の時間、紅白を見たスポーツバーも、実はカウントダウンまでの時間つぶしに散歩をしていて偶然見つけたものです。
初対面のお客さん同士なのに、お菓子を分け合って、「この曲いつ頃のだっけ?」と話して・・まるで親戚が集まったかのように、テレビを囲んで団欒の時間を過ごしました。これもゆったりとした幸せな時間だった。

年末のアメ横も、カウントダウンイベントも、大人だらけの深夜の遊園地も。
私はできるだけ、人のいるところで過ごすようにしています。そうすると必ず楽しいものが見つかるから。

 

ひめぐらしは、自分の家ではなく、街の中、社会の中で生きることです。
とにかく外に出ることで、そのうち自分の家が、マンションの一室ではなく街全体のように、思えてきます。
すれ違う人がみな家族とまではいわないけれど、同じ空間を共有することで、安心します。平和を感じます。世界がやさしく見えてきます。
私がひめぐらしをもっとたくさんのひとにしてもらいたいと思うのは、最終的にはこの平和をみんなで感じたいから、いってみれば、世直しのつもりだったりもするんです。

大晦日の横浜赤レンガ倉庫、SASUKEのファイナルステージが輝く

中継テレビにちょっと映ったかもしれない。 揺村可菜